皆さん、こんにちは。
今日は、ちょっと健康についてのネタです。
去年の今頃は、心臓の手術をしまして、絶賛入院中でした…。
しかも入院している途中で、血液の中に菌(大腸菌)が入り込み、そのおかげで、合計2か月(8週間)も入院することになりました。
ボクは、ストレスとは無縁だと思っていたのですが、入院のために「仕事が全く出来ない(ない)=お金が入らない」という状況に、円形脱毛症になるというオマケつき…。まぁ、円形脱毛症は、退院後に、床屋さんに行って、伸びきった髪を切ったときに発覚したんですけどね。しかも、もうハゲ部分に、薄い毛まで生えてきていたので、治りかけていたみたいですけど…。
ということで、健康は大事!ということを、肌身をもって知ったので、皆さんにも共有しておこうかと。
最初は息切れが…
最初は、息切れが始まりました。
平地で歩いている分には大丈夫なんですが、少しでも坂道があると息切れするって感じです。もちろん、階段でも。
東京の地下鉄で、都営線って、結構エスカレータとかない駅が多くて、地獄やんと思っていました。
ダッシュしても、息切れが激しくて、走るのが怖くなるくらいです。しかも、単に息切れするだけではなくて、深呼吸しても、空気が全然入っていく気がしない。つまり、ふかーく息が吸えなくなっていたんです。イメージとしては、肺が膨らんでいない感じですかね。で、タバコを吸っていたので「タバコの吸い過ぎかな?」程度に思って、タバコの本数を減らす程度のことしかしていませんでした。
とはいえ、このときは、少し休めば復活しますしね、そのうち、病院にでも行って、肺の検査でもしてもらおうかな?くらいで考えていましたが、まぁ、寝込むとかそんなことはないですし、坂道や階段を上ったりしなければ、普通に生活は出来るので、特に何もしていませんでした。
この状態で、だいたい6ヶ月くらいは普通に生活していた感じです。
足の浮腫み
ところが、ある日、仕事から帰ってくると、足の浮腫みが!
はじめのうちは、ホントにちょっとだけ足が浮腫んでいる感じです。ソックスの跡でくびれが少し出るくらい。
まぁ、お客様先を回って歩き回ることも多かったので、最初のうちは、足の疲れだろうと、明日の朝には浮腫みも取れるだろうと思っていましたが、翌朝になっても浮腫みが消えないんですよね。とはいえ、それまで病気らしいことなんて何も無かったので、そのうち浮腫みも消えるだろうくらいしか思っていませんでした。
それから、1ヶ月くらい放置して、あまり気にもしていませんでしたが、ある日、とんでもないくらいの浮腫みに変わってきました。
どのくらい浮腫んでいたかというと、足がパンパン。ホントにパンパンで、膝小僧とかも見えなくなるくらい。さらに、膝の裏とかも浮腫んでいるので、足が曲げ難い。しかも、足の甲も浮腫んでしまって、革靴が履けなくなるほどです。
「これはヤバい」と、このとき、本気で思いました。
ちゃんと病院に行って聞いてこようと思い立ったのが、このときでした。
また、この翌日に、インフルエンザにかかる始末…。
時期的に、インフルエンザが大流行していたときで、高熱が出たので、近所の病院に行くことにしました。
病院に行くと、まずはインフルエンザの検査で、粘膜がっつり取られ、検査の結果は、無事に「陽性」。
で、ついでに…ということで、足の浮腫みも見てもらいました。
先生は、もう足の浮腫みを見ただけで「心臓病の親戚はいるかい?」と聞いてきました。
それから、聴診器を胸に当てて、心音のチェック。
「雑音が聞こえるね…。これまで健康診断とかは受けてないの?」
「えぇ、もう数年は健康診断受けていないっすね」
「そうだろうねぇ、こんな雑音が聞こえるなら、指摘は絶対受けるはずだもん」
とはいえ、まずは、インフルエンザを治そうということで、インフルエンザの薬と、足の浮腫みを取るための薬を処方していただき、インフルエンザが治ったら一週間後に来なさいということになりました。
「サーッ」って音は、血液の流れだよね
で、一週間後。
無事にインフルエンザは治り、改めて浮腫みのチェックをすることに。
早々に心臓のエコー検査を行いました。
「うーーん、これはかなりヤバいよ。血液の逆流が激しい」
マジっすか!?
と言って、検査後に、聴診器の音を聞かせてもらいました。
サーッ、サーッ、サーッ。
初めて聴診器で聞こえる音を聞きました。
「ほら、雑音がヒドいだろ?」
ところが、聞いたこともないので、
「サーッ、サーッって、血液が流れる音が聞こえますけど」
「それが雑音なの」
と言って、先生が自分の胸に聴診器を当てて聞かせてくれると、
トック、トック、トック…。
全然違うやーーーーん!
心音が聞こえるのが正しいみたいです。
エコーの結果も、弁からの逆流が見られるので、ちょっと大きな病院でちゃんと検査を受けないということに。
その場で、紹介状を書いてもらい、翌日、大きな病院に行くことになりました。
カテーテル手術
まぁ、検査結果としては、血液が逆流しているってことは分かっているので、ホントに原因はそれだけかってのを検査することになり、そこで、カテーテル手術を行うこととなりました。3~4日ほど入院して、その後、カテーテルの手術を行い、薬剤を入れて、心臓の動きをちゃんと把握するとのこと。
もうね、こうなると、もうお願いしますとしか言いようがないですよね。
これまで手術なんて受けたこともなかったので、緊張感がありましたが、色んな書類にサインをさせられて「今時の病院って大変だなぁ」…と思いつつ、カテーテル手術を受けました。まぁ、麻酔もかかっているので、あっという間に終わり、特に痛みもありません。
ただ、カテーテル手術後に、カテーテルを通した穴を塞ぐために、挿入箇所を圧迫して止血するんですけど、それが痛い…。かなりギューっと締めあげられます。これを、数時間ごとにちょっとづつ緩めていくので、結構、長い時間かけてもとに戻していきます。
僧帽弁逆流症だってさ
で、カテーテル手術の結果、症状がはっきりと分かりました。
心不全のひとつで、僧帽弁逆流症とのこと。
要は、僧帽弁という心臓の中の弁が、正しく閉まらずに血液が逆流しているらしい。
また、血液が逆流してしまうために、心臓が一生懸命に血液を送ろうとして、だいたい元の大きさの1.5倍くらいまで肥大化してきているらしい。
びっくりしたのが、血液の逆流量が、約53%らしい。つまりは、半分以上は、血液が体内に回っていないってことらしい、どういうことなんでしょう…。
まぁ、はっきりと症状が分かったので、じゃぁ、本格的に手術をしましょうということになりました。
僧帽弁形成術
具体的な手術の内容は、僧帽弁形成術といって、正しく閉まらない僧帽弁の周りにリングをつけて、さらに、正しく閉まらない箇所を、縫い合わせて逆流しないようにするらしいです。胸をぱっかーんと開き、人工心肺に切り替えて、その後、心臓を取り出し、心臓にメスを入れて、僧帽弁の箇所を、ちょちょいと縫い合わせるだけのようです。
リングには、シリアル番号がついていて、何かそのリングに問題があったときには、再度、手術を受けることが出来るらしい…。やりたくないわい。
「なかなかの手術ですね…」
「そうですね、最短でも7、8時間はかかるよ」
「まぁ、眠ってますから分からないですもんね」
ということで、手術スタート。
あとは、もう、手術を受ける側としては、病室のベッドに戻るまで記憶はないわけです。
が、後から家族やら、看護師さんから聞いた話だと、結構大変な手術になったようで、合計で17時間ほどかかった模様(途中休憩あり)。
手術中、出血が止まらなくなり、一度、横浜市からB型の血液が無くなり、急きょ、石川県と愛知県から血液をもらったそうです。
また、手術中にボクが暴れだしたそうですが、このとき、ちょっとだけ記憶があって、なんか肺に管を通されたときに、息が出来なくなり、苦しくて手足をバタバタさせて、「ゆっくり大きく息を吸って」という声が聞こえたような気がします。で、またそのまま記憶はなくなってますけどね。
まぁ、そんなこんなで手術も無事に終了しました。
菌が見つかる
手術後、最初の5日間は、集中治療室の中でした。
また、ここが救急患者も運ばれてくるところでもあるので、大忙しな感じの場所です。ボクなんかよりも、はるかに重症な患者さんも来ますしね。
で、その後は、普通の病室へ。そのころから、徐々にリハビリを開始。
最初なんて、50m歩くだけでも大変。リハビリの先生が付いてくれて、一緒に歩くんですけどね、すぐ疲れちゃう。いや、こんなに大変なのか…と思いましたよ。リハビリは、1日1回、徐々に距離を伸ばして歩く運動だけでした。
リハビリをやりつつ、傷口も治ってきたら、もうね、ベッドの上にいるのが嫌になってきちゃいます。まぁ、とにかくヒマですからね。家にあった今まで見ていないDVDとか見ましたけど、そんなにテレビも見ていられないですし。
術後2週間、いい感じなので、退院ってことになりました。いやぁ、2週間程度で退院って出来るもんなのね。
で、2週間後に、一旦、退院しました。
もう、その日に、お客様との打合せを入れて、六本木に打合せに出かけました。ちょうど、初夏の風物詩シンコの時期だったので、知り合いの寿司屋さんに行く予定まで入れて。
ところが、その日の夕方に、発熱。しかも、病院からも、最後の血液検査の結果、血液の中から菌が見つかったとの連絡が…。
ということで、また病院に舞い戻ることになりました。
血液から菌が見つかると、治療に6週間かけなさいというのがあるらしく、この日から6週間も、入院しなければいけなくなりました。もうね、ここから6週間が地獄ですよ、マジで。
何かあったら病院に行きなさい
で、結論です。
ボクは、これまで特に大病を患ったこともありませんでした。たぶん、普通の人よりも健康だと思っていたくらい。
で、運よく見つかり、手術も成功したので良いのですが、早めに見つかれば…というケースも決して少なくないと思います。
しかも、ホントならもっと早くに検査していれば分かっていたことなので、その点はちょっと反省しています。
そんなボクは、今は、毎月1回の検査があり病院に行くので、何かあったら聞くようにしていますが、たぶん、以前のボクと同じように健康診断にも行かない、何かあっても病院に行かないという方も多いのではないかと思います。特に、自分で会社やっている人とか、フリーランスの人とかね。大きな会社の社員だと健康診断を受けなきゃいけないので、まだいいんですけど、ホント健康だけは気を付けましょう。健康じゃなければ、何もできなくなりますし。
なので、今のボクは、健康診断はもちろんのこと、何かあったら病院に行って怪しいところを見てもらうことをオススメしています。何もなければそれに越したことはありませんよ。
ケンコーサイコーです。
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