ISO9126のやさしい解説 ソフトウェアの品質評価

ISO9126を理解して、ソフトウェアの品質評価に活用しよう!

ISO9126のやさしい解説 ソフトウェアの品質評価

近年、社会的に大きな影響を及ぼすソフトウェアの障害が数多く発生しており、新聞やテレビニュースなどのメディアで取り上げられることも少なくありません。私たちの身の周りでは、電化製品や自動車・バイクなどの乗り物など多くの製品でデジタル化が進み、知らず知らずのうちにソフトウェアに触れていることも多くなってきています。そのような中で、ソフトウェアを開発する企業の多くは、自社のソフトウェアの品質確保を重要なことと考え、そのための様々な取り組みを行っていると思います。しかしながら、「何を評価すれば良いのか?」、「どのように評価すればよいのか?」と悩まれているソフトウェア開発現場の方も少なくないのではないでしょうか?
この悩みに対する考え方のひとつとして、本書で解説する『ISO/IEC9126-1 Software engineering – Product quality – Part 1 : Quality model(JIS X 0129-1 ソフトウェア製品の品質-第一部:品質モデル)』(以下 ISO9126)があります。この規格は、ソフトウェア品質の評価に関する国際規格で、この規格の存在についてはご存知の方も多いかもしれませんが、この規格を利用しているソフトウェア開発現場は、意外と少ないのではないでしょうか?その理由として、規格の内容が曖昧だったり、難解だったりと、その内容を深く理解することが出来ずに活用出来ていない場合が多いかも知れません。本書では、このISO9126を出来る限り分かりやすく具体的な例を挙げながら噛み砕いた解説を心がけ、ISO9126を理解してもらい、皆さんが携わっているソフトウェアの開発現場で、ソフトウェア品質向上のためのヒントになればと思っています。

表紙

ISO9126 HANDBOOK
B5サイズ(全71ページ)
価格:550円(税込)

チラ見する
表紙から10ページ分だけ見ることが出来ます。

ご購入方法

この書籍は、税込みで550円となっております。書籍のご購入方法については、以下のページをご参照ください。

ご購入方法について

目次

1.はじめに

1.1.ソフトウェアの品質とは
1.2.ISO9126関連規格
1.3.ソフトウェア品質モデルって何だろう?

2.品質モデルの枠組み

2.1.品質への取り組み
2.2.プロセス品質
2.3.要求と品質の関係
2.4.評定水準

3.内部品質および外部品質のための品質モデル

3.1.機能性
3.1.1.合目的性
3.1.2.正確性
3.1.3.相互運用性
3.1.4.セキュリティ
3.1.5.機能性標準適合性
3.2.信頼性
3.2.1.成熟性
3.2.2.障害許容性
3.2.3.回復性
3.2.4.信頼性標準適合性
3.3.使用性
3.3.1.理解性
3.3.2.習得性
3.3.3.運用性
3.3.4.魅力性
3.3.5.使用性標準適合性
3.4.効率性
3.4.1.時間効率性
3.4.2.資源効率性
3.4.3.効率性標準適合性
3.5.保守性
3.5.1.解析性
3.5.2.変更性
3.5.3.安定性
3.5.4.試験性
3.5.5.保守性標準適合性
3.6.移植性
3.6.1.環境適応性
3.6.2.設置性
3.6.3.共存性
3.6.4.置換性
3.6.5.移植性標準適合性

4.利用時の品質

4.1.有効性
4.2.生産性
4.3.安全性
4.4.満足性

5.ISO9126を活用するには

5.1.機能要求と非機能要求に分けて考えてみよう
5.2.品質特性に重要度を設定してみよう
5.2.1.品質特性テーブルを準備する
5.2.2.ソフトウェアを分類する
5.2.3.品質特性に重要度を設定する
5.2.4.重要度に従い対象の品質特性を評価する

6.おわりに

付録1.品質特性テーブル
付録2.参考資料